数値以外にも、日々の挙動には劣化のヒントが詰まっています。まず分かりやすいのが「残量の落ち方」です。たとえばSNSを少し見ただけで10%以上落ちる、カメラ起動だけでガクッと減る、20%を切ると急降下する、といった現象は劣化の典型です。特に“残量表示が当てにならない”感じが出ると、外出先で困りやすくなります。
次に「発熱」です。高負荷作業(ゲーム、動画撮影、ナビ)では熱くなりますが、以前より明らかに熱くなる、同じ作業で熱が引きにくい、充電中にやたら熱い、といった変化があるなら要注意です。バッテリーの劣化と同時に、バックグラウンド処理や通信状況が絡んで発熱が増えることもあるため、「最近増えたアプリ」「移動環境(電波)」「iOS更新直後」なども一緒に振り返ると原因が切り分けられます。
「充電の挙動」も大切です。以前より充電が遅い、80%付近から極端に伸びる、100%になってもすぐ落ちる、充電ケーブルを挿しても反応が不安定、などが続く場合は、バッテリー以外にケーブルや充電器、端子の汚れが原因の可能性もあります。まずは純正相当の充電器・ケーブルで試し、Lightning/USB-C端子の埃を安全に除去(無理に金属を突っ込まない)しても改善しないなら、劣化や故障を疑います。
そして見逃しやすいのが「寒さ耐性」です。冬場に急に電源が落ちる、残量があるのに再起動する、といった症状は、劣化で電圧が維持しにくくなると起きやすいです。これが出始めると、最大容量がまだ高めでも“実用上の寿命”に近い場合があります。結局のところ、iPhoneの寿命判断は「数値+体感」です。両方で赤信号が揃ってきたら、交換や買い替えでストレスを一気に減らせます。